”冬の顔?”
冬になるとコートを着る。
室内に入ったら脱ぐとはいえ、一番上にくるモノなので、
トップスとボトムス、靴を合わせてただけなのにその上のコートまで合わせる必要にかられる。
家を出る前に一応、あれこれ合わせて、私になりにしっくりくる装いで合わせるのですが、
上にコートを羽織って鏡を見たときに、あれ?あれれ?あれれれれれー?
とがっかりする事がある。
それでも、急いでいる時は、鏡を見なかった事にして外に出てしまうが、ソワソワするし本当にテンションが落ちる。
先日、女性のお客様が、マルジェラの映画を見てきた話を聞いた。
エルメスのマルジェラ時代のコートを着て。
昔、マルジェラが高くて買えなかったけど、今では買えている。
私、頑張ったなーって涙が出た。
と、なんとも素敵なエピソードを聞いた。
洋服というのは、本来が体を守る道具ではある。しかし、自己表現の1つでもあるし、私はコミュニケーショーンツールでもあると思う。
そして、人生も変えてしまう事もある。
ある人にはただのマルジェラでも、ある人には人生を共にしたマルジェラでもある。
コートって冬の顔でもあるけれど、その人の顔でもある気がした。
もう少し朝の時間に余裕を持ち、コートまで自分と向き合って選ぼう。
そう誓ったしだいです。