”脱いだり着たり”
脱ぐとか纏うとか、その仕草みたいな行為。
それを行っている時の洋服とかアクセサリーの見え方。
これが、私の中で”オシャレ”だなーとしみじみ思う事が昔から多い。
椅子にカバンを置いたところの図だったり、
靴を履く図だったり。
これは、Kota Gushikenのブランケットコート。見た目重そうですけど、羽織ったり、歩くと
風を感じるというか、動きが独特です。本当にブランケットのように、包まれているようで、
心が温まります。
チェックの柄の大きさが、”間”みたいなものが感じられて、そのリズム感がまた様々な動きにアクセントを与えていて、
また憎いくらいに良いのです。
このOmar Afridiの少し長めのコートは脱ぐ仕草が本当に素敵だ。
中に薄い綿が入っている。生地はすごく柔らかくて軽い。
ビシッとした中にこの柔らかさも良いし、緩い感じでどこまでも緩くも良いと思う。
裏地が美しい、こういう羽織りものを見ると
もはや、コートやジャケットは脱ぐ為にあるんじゃ無いかと思ってさえいる。
(脱いだり着たりしているところを撮るもんだから、ブレブレしていてごめんなさい。)
ここにある洋服は作り手がとことん向き合い作られています。
生地や仕立て。
そして、哲学とか思考とか、それも一緒に纏うわけですから、
心地よさは格段上がります。
5歳の甥っ子が最近、剣道をはじめました。
早く、お面を被りたいと泣くのです。
カッコ良いっていうのもあるんでしょうけど、強くなれる(なれそう)というのも
あるみたいでして、
服を纏うのもそれとよく似ている気がする。
それと、所作。
いつもは、ガキンチョなのに急にスイッチが入る。
ピリッと。
纏うもので所作も変わります。
服により、気分が変わったり。変われたりもします。
5歳の甥っ子のお面と同じく。(そんなことを言うと剣道の先生にお叱りを頂きそうですが)
とにもかくにも、
纏うものが沢山ある、これからの季節は楽しいわけです。