”大人のおふざけ”


展示会の脇に並べられていたニット類がとても気になって、見ていると
声を掛けてくれた(スタッフの1人だと思っていた)若い男性がデザイナーだった。
聞くとファーストコレクションだと言う。何より、惹かれるものばかりで.....
改めて、彼のコレクションを見に行き、その時にこの"モナリザ ニット"は作って欲しいとお願いする事にしていた。

少しユニークな服(そう表現して良いのかわからないけど)を探していました。
素材にこだわった唯一無二な存在の洋服たちや、縫製やデザイン。たくさんのプロセスが詰まった洋服たちが弊店には並んでいます。
時々思う、生地うんぬんとか縫製うんぬんとかではなく、見た時に
あ、好きだ! とか おっとカッコ良いとか 可愛いとか......そういうシンプルな事で洋服を着たいと思う。それで良いのではないかな?と

で、やっとそのシンプルさが詰まったデザイナーを見つけた!
そう確信したのが、Kota Gushiken。


店主はこの上にTHE CROOKED TAILORのロロピアーナのジャケットを着たいと言う。
ガチガチに固めるより少し風通しをよくする感じで、そういうのは好きです。

ちなみに、大半はウールとベビーアルパカで作られています。モナリザ部分は本当に細かく(髪と洋服の糸は違う!)様々な種類の糸が組み合わさっています。
ハンドならではの、緩い柔らかい着心地でリラックスできるディテール。



お店では入荷してからKota Gushikenを囲んでお客様とわいわい。
今日お客様が、”大人のおふざけ”ですね。と。
”ふざける”と言うのは聞こえが悪い時もあるかもしれないけれど、色々凝りに固まった頭を柔らかくしてくれる。
好きとかカッコ良いとか可愛いとかそう言うシンプルで尚且つ着ると幸せになれるんだから最高としか言えない。それに、これはハンドで作られた暖かいニット。

本当は大人のおふざけも時には、いや人生の中では結構必要だと思う。(特に大人には必要だ)

Mona Lisa ¥80,000 + TAX

昔、父がジャズを聴いていた。その声がカッコよくて色気があって好きでその曲やジャズのことを教えて欲しいと言うと、『この曲は自分が大人になったと確信した時に聞きなさい』とCDを渡された。

父よ!私は今確信した。
20代後半に大人になったと思って聴いたビリーホリデーよりも、Kota Gushikenのニットをこう着たいと思った今の方が、大人になったなと......








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