"君のスパイスになるジャケットとシューズ”


学生時代....
父から、”美術館へ行ったらその展覧会の図録を必ず買いなさい。”と言われた。

気に入った画家の画集を集めるのはお金が掛かるけれど、図録というのはお値段も手頃で沢山の作品が掲載されていて
ちょっとお得感がある。

貧乏下宿生活の先輩でもある父からの私へのアドバイスだったのです。

で、私は忠実にその教えを今だに実行しているわけでして....


それは、さておき...最近ふと久々に目に留まった家にあった図録がこれです。


着込んだジャケットと革靴かっこ良く、そしてイカす感じにタバコをくわえている
このおじさんはマーク・ロコスという画家です。

その人の人生が表に出てくるとは言いますが、
服というのはスパイスみたいに、その表に出ている生き様にアクセントを付けます。




軽い生地のジャケット。
きっと絵を描くのには動きやすいものではないといけない。
常にクシャっと腕にはシワが寄っている感じが小慣れたというかイキというか.....
人と同じでその自然とできるシワが魅力的だったりします。

多少汚れても扱いやすいレザーを使用した、SONOMITSUの革靴。
あえての黒が気分な気がする。
この靴も自然なシワがその人らしくなるというか、靴にはその人の形跡のようなものが垣間見える。




現代のように誰かが良いと言ったら良い。
のではなく.....

自分自身の美やスタイルというのを追求し続けた人たち。


その人たちのポートレイトを見るのも、着方の参考になるかもしれません。
そして、これからの生きる手がかりにもなったりするものです。

それが憧れというものなのかもしれませんね。



しかし、マーク・ロコスのようなリズム感のある色と線と面。
こんな服誰か作ってくれないかな......



『今日もおすすめ』

CLASSのミュージアムショップとかに並んでそうなパックT
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CLASSは毎回コレクションにテーマがあります。
今回はマルセル・デュシャンという現代美術のアーティストから...
もっと自由に。ってメッセージが込められたこちら。
こういう、テーマを感じそのテーマから服を見る。ってのも面白いし、
デザイナーの意図が伝わってきます。
色々固まってしまった思考を子供みたいにふにゃふにゃに戻して見るのも
良いかもですよ。秋だしね。









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