”名前のない....それが名前なのかどうなのか?"




明けましておめでとうございます。


2019年もゆるりとスタートしております。
今年はどんな出会いがあるかと楽しみです。
どうぞ宜しくお願い致します。




私は以前ネコを飼っていました。
5、6匹の子猫が捨てられていて、2日もすれば近所の人や子供達に持って帰ってもらい居なくなったのですが1匹だけ誰にも貰われずにいました。
我が家には犬がいたの事もあり飼うつもりはなかったのと、とても愛想の良い可愛いヤツだったので、いつか誰かに貰われるだろうと思っており、その子に名前を付けませんでした。
名前をつけると誰かに貰われた時困るので、呼ぶ時は”ネコ”と呼んでいました。
そのまま、彼は20年近くもうちの家族を共にしました。
とても可愛く、一緒に寝て起きることが当たり前で、いくつになっても愛想がよく、でも自由でわがままで、私は大好きでした。

そして、相変わらず彼の名前は”ネコ”でした。



さて........
1月4日より弊店はオープンしておりますが、あるデザイナーとの企画がございまして、
そちらがリリースしました。
(昨日完売いたしました。ありがとうございます。)

その洋服なのですが.......
生い立ちをちょっとここでご紹介させて頂きます。
私もね、店主から聞いた話なので、曖昧な部分もあると思いますが
どうぞお付き合いください。


ある日バッグパックに沢山洋服を詰め込んで現れた若い青年がいました。
彼は洋服を作っていると言い、2パターンの洋服を見せてくれたそうです。

1つは次回からブランドとして展開する洋服。
1つは彼自身が手作りして作っている洋服。

両方他にはない何か先に伸び代がある良いものだったそうです。

そこで、この手作りしている洋服の面白さに引かれた店主は何を思ったのか.....
好きに弊店の為に洋服を作って欲しい。と頼んだそうです。



デザイナーが楽しん作れる1着。
店主がドキドキできる1着。
お客様がワクワクと楽しめる1着。

店主がフワッとを伝える→
デザイナーが使ってみたい生地を見つけ出し、店主に提案する→
それを確認してから毎日のように(店主自身がその間は彼の事をメル友と呼ぶくらい連絡をしています。)ディスカッションがスタート。
だんだんとデザイナーの中で形が出来上がっていく→

でも、私たちは最終どのような物が届くのかは分かりません。
あくまで、作りたい物を作ってもらう。

もう幾度か続いているこの企画。

誰が作っているか隠しているわけでもない、でも特にブランド名を付けたわけでもなく...
そんな感じでスタートしたこの洋服は、誰が言い出したのか......


「名前のない洋服」


となりました。

そのうち、コートやシャツなどが作られ、その都度
「名前のないシャツ」や「名前のないコート」
なんて言うようになり......

届く前には

「名前のないシリーズはいつ頃入荷するんですか?」

とそんな感じで呼ばれるようになったわけでございます。



他には無い1着。そして遊び心がたっぷり入った何だかんだ風通しの良い自由な洋服です。

さて、次回はどんなモノが届くのか......
私たちも、作り手すらまだ分からない洋服。
楽しみにお待ちください。



では、2019年ここもスタートです。




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