”ボロボロな服”
そのヴィンテージと呼ばれる服。簡単に言ってしまえば古い服なのですが、
その魅力に私はついつい取り憑かれてしまいます。
遠い昔のある日(今から話すLILT1ST VINTAGEの服よりはずっと最近のことですが...私の歴史の中ではもうだいぶ昔の事なのです...)、
店主が待ち合わせに着て来たお洋服があまりにもボロボロでびっくりしました。
「これ、着ても良い服なの?破れているけど?」
裾はビリビリに破れて、色褪せていてる。
それが私の印象です。
今では、ここでたくさんのLILT1ST VINTAGEに触れます。そして私の見方もまた変わりました。
ちょっとドラマチックになってしまいますが....
歴史的に名を知られている人ではなく、でもちゃんと生活をする為に働いていた人が着ていた何百年も前の服。
例えばフランスで着られていた服。
映画の世界でもなく小説の中のフィクションではなく目の前に実際にある事に思いを馳せると、
大げさかもですが鳥肌が立ちます。
そんな(私が思うに..)ドラマチックなお洋服ですが
店主は時々、お客様に言っています。
古いものと新しいもの、ヴィンテージだからと言って”特別”でもなく、昔から着られていた1枚の服。きっとお客様が買ったその1枚に込める思いと同じで、大事に継ぎ足して着ていた1枚。
その人にとっては特別だったかもしれない服。
貴重だからと言って飾るのではなく色々コーディネートして着てください。
と....
私が思うに店主が思う”カッコ良い”は今の服も昔の服もボーダレスのようです。